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ソシエテ・ジェネラル、リクソーの資産運用事業の売却を目的にアムンディと独占交渉へ

07/04/2021

パリ、 2021年4月7日

ソシエテ・ジェネラルの取締役会は、2021年4月6日の会合において、リクソーの資産運用事業の売却を目的にアムンディとの独占交渉を開始することを承認 


リクソーは、ソシエテ・ジェネラルの完全子会社であるリクソー・アセット・マネジメントを通じて、資産運用事業を展開しています。

1998年に設立されたリクソーは専門分野に特化した資産運用のパイオニア的な存在であり、特にパッシブ型資産運用において主導的な地位を確立しています。リクソーの運用資産は2020年12月末現在で約1,400億ユーロに上り、その内の1,240億ユーロが今回の事業売却の対象1 となっています。 

売却計画には、フランス国内外2の機関投資家向けにリクソーが行っているパッシブ型(ETF)とアクティブ型(オルタナティブ投資を含む)の運用業務が該当し、その範囲にはこれらの運用に特化したセールスおよびサポート機能が含まれる予定です。 

今回の合意は貯蓄性商品におけるソシエテ・ジェネラルの戦略に合致するものであり、具体的には、オープン・アーキテクチャーの下で事業を推進し、グループ外の資産運用会社との提携を活用してお客さまに投資および資産運用ソリューションズを提案するものです。

以上の点に鑑み、ソシエテ・ジェネラルでは、新たに「ウェルス&インベストメント・ソリューションズ」部門をプライベートバンキング事業の下に設置する方針です。同部門は、当グループのプライベートバンキングとリテールバンキングのお客さまに対しては貯蓄性商品、資産運用、投資ソリューションズの仕組みを構築する専門チームとしての役割と、グローバル・マーケットのお客さまにはストラクチャード商品の資産運用ソリューションを構築する専門チームとしての両方の役割を担うことになります。この新部門には、売却計画に含まれていないリクソーのチームが加わる予定です。

ソシエテ・ジェネラルのお客さま向けに提供している貯蓄性商品と投資ソリューションズに関連するアムンディとのパートナーシップ契約は維持されます。ソシエテ・ジェネラルは包括的で柔軟性に富んだ市場ソリューションズとセキュリティーズサービスを通じて、アムンディに対するサポートを引き続き展開いたします。

2022年2月に完了予定の本件は、8億2,500万ユーロの価格で実施される予定で、売却完了後、グループの普通株式等Tier1比率を約18ベーシスポイント高める効果が見込まれています。案件の完了後、この売却による税引後キャピタルゲインは約4億3,000万ユーロの計上が予定されています。

この案件をもって、2018年にソシエテ・ジェネラルが打ち出した事業再編プランが成功裏に完了することになります。非常に良好な条件で実行される本件は、当グループのビジネスモデルを中核事業に集中させ、シナジーを高め、かつ非常に大きな規模のメリットを享受することが可能となります。またグループ組織の簡素化と資本配分の最適化を実現し、事業再編プランが目標とするグループの資本比率を80~90ベーシスポイント改善する効果をもたらすことになります。

リクソーとアムンディはお客さまへのサービス提供とこの計画に関与する従業員の両面において協働し、スムーズな統合を目指します。

この計画はソシエテ・ジェネラル・グループ内で関連する従業員の代表組織に提示され、承認を得るために管轄の規制当局にも提出される予定です。

ソシエテ・ジェネラルの最高経営責任者フレデリック・ウデアは、次のようにコメントしています。「ソシエテ・ジェネラルが設立を手助けした欧州有数の資産運用会社アムンディとの今回の合意によって、リクソーは、集約の進む市場において欧州のパッシブ型運用で、リーダーとしての地位を確立するために、積極的な役割を果たすことになります。この事業売却は貯蓄性商品に対するソシエテ・ジェネラルの戦略に完全に合致するものです。この戦略では、オープン・アーキテクチャーの下で事業を推進し、最高の資産運用専門チームと協働することにより、当グループのお客さまに最適なサービスを提供することを目指します。ソシエテ・ジェネラルとアムンディは引き続き重要なパートナーであり、双方のお客さまに対するバリューの提供に向けて相互に協力していきます。また、この案件をもって、2018年にソシエテ・ジェネラルが打ち出した事業再編プランが成功裏に完了いたします。」


1 リクソーによる一部の業務はこの案件の範囲から除外され、ソシエテ・ジェネラルによって引き続き維持される。それは、(i)ソシエテ・ジェネラルのグローバルマーケッツの顧客に向けたストラクチャード商品の資産運用ソリューションズに加え、(ii)貯蓄性商品のソリューションズに特化した、ソシエテ・ジェネラル(支店ネットワークとプライベートバンキング)のための資産運用業務で、貯蓄性商品ソリューションズ、ファンドの選択、グループの資産運用会社の監督業務等が含まれる。

2 日本のリクソー投信株式会社は除く

注 : この案件完了後、銀行の中核事業の一つであるソシエテ・ジェネラル・プライベートバンキングは「PRIV」という新たな名称の下、完全に独立した事業ユニットとなり、RBDF(フランス国内リテールバンキング)事業に統合され、セバスチャン・プロトが管轄することとなる。この事業部門は、プライベートバンキング・フランス、プライベートバンキング・ヨーロッパ(ルクセンブルグ、スイス、モナコ)、クラインウォート・ハンブロス、ウェルス&インベストメント・ソリューションズ部門から成る4つの主要業務部門から構成されることとなる。
 

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